
山田さん(写真右/入社1年目)
テルモヒューマンクリエイトのオウンドメディア運営事務局です。今回は試験センターKPラボ(山梨県中巨摩郡昭和町)の理化学グループでサブグループリーダーを勤める赤池真理子さんと山田秀樹さんに対談をお願いしました。
お二人は大学の工学部を卒業し、理化学分野の仕事に携わってきましたが、 現在は理化学試験に関する責任者として、経験の浅いスタッフも含め、試験結果の取りまとめや確認、指導を担当されています。スタッフのモチベーションを上げる工夫やコロナ禍での対応なども語っていただきます。
理化学試験をお料理にたとえるなど、専門知識がない方にも、
わかりやすい研修と、伝わりやすいコミュニケーションを心がけています。
赤池さん
―― 山田さんは2020年5月に入社してまだ1年弱ですが、前職ではどんなお仕事をされていたのですか?
山田さん
―― 環境分析の仕事です。例えば河川や工場排水の検査や分析ですね。また、前職でも部下の教育はしていたのですが、現在テルモヒューマンクリエイト(THC)では教育に加えて人材管理も任せていただけるようになり、人と接する回数は増えました。職場では穏やかな方が多いので、毎日楽しく、充実しています。赤池先輩はこれまでどのような経験をされてきたのですか?

赤池さん
―― 先輩といっても2018年12月入社ですから、1年と少ししか変わりませんよ!年齢的にも山田さんの方が上ですし。私も同じく環境分析や水質分析に加えて、医薬品の研究開発も経験しました。今は、決められた手順に従って試験を行っていますが、前職では新しい試験方法を考える仕事にも就いていましたので、現職でも役立っています。ちなみに、山田さんは入社時の研修からとても熱心だったのを記憶しています。研修はいかがでしたか?
山田さん
―― 研修ではご指導ありがとうございました!入社後研修の3日間は、法律関係など医薬品を取り扱う職場で働く上での基礎的な知識と、THCの企業理念、お客様への姿勢を学びました。工場内では食事や飲食のエリアを決められていたり、振る舞いについてもしっかりルールとして定められており、医薬品に携わる姿勢の厳しさを感じました。法律に関しては今でも勉強中です。
赤池さん
―― 私は前職で法律の勉強はしていましたが、法律・省令などは都度変更になるので、THCに入社してからも、勉強は続けていますね。THCでは装置の操作手順や試験に関するルールやマニュアル、医薬品の法律関連の書籍が揃っているので、意欲があればいつでも勉強できる環境は心強いと思います。
山田さん
―― そういえば、今回のコロナ禍で対面での研修が出来なくなってしまったので「 eラーニング 」のWEB研修が導入されましたね!私は研修でマネジメントや経営に関する課題解決のフレームワークを学び、とても勉強になりました。業務の合間を使い、わかりにくいところはWEB上で繰り返し見て学べるので、忙しい中間管理職には特に向いていますね。いずれは他の課の試験勉強もして、より広い知見を身に付けたいと思っています。
赤池さん
―― 自分自身のスキルアップもそうですが、メンバーのスキルアップも私たちの重要な任務ですね。私は教える側として、理化学試験をわかりやすく料理の工程に例えたり、工夫しながら指導しています。会社も「 教える側 」であるマネジメント教育に力を入れていて、先日のリーダー研修では、社員の性格に合わせた適切なコミュニケーションの取り方を勉強しました。また、研修に使うテキストはラボ横断で活動する人材育成チームが定期的な見直しを行っています。私自身も、装置や実験器具の使い方に関する教育資料を作っていますが、スタッフみんながわかりやすく学べるように心がけています。

山田さん
―― 研修をたくさん受けさせてもらえることで、働く意識も変わりますよね。私は研修を通じて、徐々に患者さんを最終的なユーザーとして意識するようになりました。試験での見過ごしや手順の間違いが、お客様の命につながる怖さが責任感とともに強まり、仕事に細やかさを求める姿勢ができてきたと思います。もちろんメンバーにも仕事への細やかさ・配慮は一番に伝えています。
赤池さん
―― 山田さんが話してくれた通り、命に直結する意識と自覚は大切ですね。THCは業務効率より安全と品質を重視しています。仕事へ責任感と根気を持ち、慎重になることが非常に重要です。その上でリーダーへの報告連絡相談をはじめとしたコミュニケーションスキルも大切にと、部下には指導しています。
山田さん
―― 私も同じ役職ながら、現在も赤池さんには多くのアドバイスをいただいています。これからは先輩を見習って、部下が困っていたらわかりやすくアドバイスし、部下のスキルアップをサポートしていきたいですね。
赤池さん
―― 心強いです!私はこれから、一人一人のモチベーションを高められる環境をもっと整えたいですね。小さなお子さんがいるお母さんも多く、急にお子さんが熱を出したりしても、代わりに他の人が問題なく業務を遂行できる「 多能工化 」も促進していきたいと思っています。

【 編集後記 】
年齢は下でも尊敬を集める先輩・赤池さんと、実績に縛られることなくスキルアップを目指す山田さん。お二人の会話からは、医薬品を扱う仕事への責任感と、理化学分野への愛情、そして会社への愛着を強く感じました。お二人の仕事に対する真摯な姿勢は、きっと幅広い周りの社員から厚い信頼を得ているのでしょうね。
テルモヒューマンクリエイト株式会社 KPラボ 理化学グループ・サブチームリーダー、試験責任者
開発棟 理化学グループのリーダーを担っており、主に課内・他課との業務調整や、試験に関する責任者として、試験結果の確認やスタッフの指導を担当。培ってきた豊富な経験から、部下へ的確な指示を伝え、幅広い支持・信頼を得ている。