
テルモヒューマンクリエイトのオウンドメディア運営事務局です。2024年3月29日金曜日、オンラインにて「第4回 FY24 テルモヒューマンクリエイト キックオフミーティング」が開催されました。
各プログラムとも夢や目標を掲げるだけではなく、現場の声を吸い上げながらしっかりとレビューされ作り込まれていたことが印象的でした。今期の目標を大事にしつつも、「これまで至らなかった点をしっかりと認識して、反省し、改善しながら良い会社を目指したい」「アソシエイトの想いをひとつも無駄にしたくない」そのようなスタンスで進んで行こうとする強い意志を感じることができる内容でした。
テルモヒューマンクリエイト(以下、THC)のビジョンである「私たちは、柔軟かつユニークなワークソリューションの提供によりテルモグループの企業価値を高めます。テルモヒューマンクリエイトで働く人材の価値を高め、お客様をサポートする人材関連施策を提案・実行します。以上を通じて培ったノウハウをグループ会社だけでなく地域企業にも提供し貢献します。」を、再認識することができた2時間でした。今回はその様子をお伝えします。
良き結果に甘んじることなく、残した課題を真摯に受け止めサポートし続ける
昨年7月に代表取締役社長の交代があったTHC。キックオフミーティングの最初のプログラムでは、代表取締社長を退任され、現在はアドバイザーとして経営をサポートしている竹田敬治さんと、代表取締役社長の本庄正治さんから動画メッセージが流されました。
竹田さんはメッセージの中で、2023年度はTHCの全部門で事業が順調に推移し、「テルモグループ全体へのTHCの貢献度が質的にも量的にも増大した」と述べました。また、職場における風通しや雰囲気について、「お互いの努力と配慮でますます良くなっていることも感じ取ることができた」と評価し、この1年間のアソシエイト一人ひとりの尽力や活躍に感謝の言葉を述べていました。その一方で「経営者としてまだ多くの課題が残されていると感じています」と胸の内を明かしました。実は、この度実施されたアソシエイトへ向けたインタビュー調査で、経営側からのメッセージが伝達不足だったことや、各アソシエイトの「成長を遂げたい」との想いに対して、まだまだ応えきれる体制になっていなかったことなどを認識したとのことでした。竹田さんは、この結果を真摯に受けとめ、代表取締役社長の役割は交代するものの、今後もアドバイザーの立場から課題解決に向けてTHCのアソシエイトを全力でサポートしていきたいと熱く想いを語っていました。

これまで培われてきた資産に感謝しつつ継続的な進化を目指す
7月から代表取締役社長に就任された本庄さんは、竹田さんと執行さんらが率いた前経営陣による事業拡大と社内文化の形成に敬意を表し、2006年に創業したTHCの事業領域を着々と広げ「テルモグループをあらゆる側面で支える存在へとTHCを変革した」と、その業績を高く評価しました。さらに「THCの理念に基づいて、新たな時代を創造するための人的競争力を作ることにチャレンジし続けていた」と語り、「それが現在のTHCの発展につながり社内文化として根付いている」と述べました。
本庄さんは、この培われてきた資産を大切に引き継ぎながらも継続的な発展を目指すために、THCのミッションである、試験する・生産するという原点を見つめ直しながら「プライオリティを明確にし、現場へよりシンプルなソリューションを提供できるTHCを目指す」と方針を表明。これを達成するためには「毎日を生き生きと過ごし、自由活発に意見を述べたり、アイディアを出し合ったりすることが鍵となる」と述べました。アソシエイト一人ひとりがウェルビーイングを重視しながら会社と共に成長していくことを目指していると感じ取れる内容でした。
THCは組織を変えてNext Stageへ。よりシンプルな運営体制を創る
次のプログラムでは、副社長に就任して半年が経つ大島さんが、今期の主要な施策について発表しました。冒頭では「この半年間、現場を周りTHC全体の状況をしっかり把握し理解することをやってきた」と述べ、施策の策定にあたり、現場の状況を深く探ってきた旨を明らかにしました。さらに大島さんはTHCのビジョンを読み上げ、ビジョンの実現に即した施策作りになるように常に留意していると強調しました。
具体的な施策としては、まずは「組織運営のさらなるシンプル化を目指すことが必要」と説き、経営ボードの体制を大幅に変え、現場を統括する執行幹部や実務をリードするドライビングポジションから、大島さんに直接報告・相談できるようなシンプルなレポートラインを構築することが発表されました。これにより、社内のコミュニケーションが円滑になるだけでなく、問題が生じた時の相談先がシンプルになり早期解決を図りやすくなります。
さらに、組織力の強化を目的として、人事、経理、採用、人材・組織の開発の4つの分野で新たなプロジェクトを設定する計画を発表しました。これらのプロジェクトはアソシエイトが主体的に推進して行きますが、大島さんからのサポートや外部からのコンサルティングも活用することで、プロジェクトを推進する個人の成長やプロジェクト自体の発展を支えていくとのことでした。

未来を創り上げるために、まずは現在地を確認する
次に、取締役本部長の執行さんからは、現在地点を確認するために、経営スタンスやこれまでの事業展開の振り返り、過去5年間の成果と課題について共有されました。執行さんは、これまでのTHCは「新たな時代を創出し、人材の成長を促すことを経営スタンスとして事業を展開してきた」と述べ、それを具現化することを念頭に置きつつ施策を常に考えてきたことを明らかにしました。
詳細は機微な情報となるので、残念ながらこの場でお伝えすることはできませんが、概略としては、2006年の創立から始まる一般派遣事業、2016年発足の試験センター、その後追加された生産派遣、製造請負、BPO事業、サステナビリティ活動までの進化を振り返り、テルモ本体の業務を単に担当するだけではなく、自ら事業を創出してテルモグループだけでなく、地域企業へも価値を提供できるまでに成長を遂げたことを客観的な経営指標とともに示した内容でした。
また、女性管理比率(54%)、男性の育児休暇取得率(61%)、有給休暇取得率(81%)、障がい者雇用率(2.6%)などの数値も共有され、これらをベンチマークとして常に改善を目指していくとも述べていました。最後に執行さんは「これまでを振り返り率直に述べたいと思います」と断りを入れつつ、良かった点だけなく不足している点にも触れ、課題を明確に指摘して発表を終えました。

アソシエイト一人ひとりの声に耳を傾け、これからのTHCを現場から考えていく
経営陣からの個別発表の後は「これからのTHCを考える」と題してディスカッションが行われました。このディスカッションのポイントは、アソシエイト一人ひとりの声を大切にすること。アソシエイトへ向けたインタビュー調査を担当した株式会社ジェイフィール代表の高橋克徳さんがコーディネーター(司会進行)として登場し、大島さんと、試験センター長の上田さん、他3名のスタッフパートナーが、高橋さんが集めてきた現場の声に耳を傾けました。
ディスカッションの冒頭で流されたインタビュー映像では、20名以上のアソシエイトから集められた声がダイジェストで流れ、経営ボードや事業展開への期待だけでなく、個々が抱いている将来への不安や現状への不満の声も包み隠さず本音で共有されました。ディスカッション参加者は、これらの声を真摯に受け止めながら、アソシエイトの一人ひとりが直面している課題にどう対応していくか、そしてTHCがどのような会社を目指すべきか、具体的な方向性や取り組みが検討されました。ディスカッションの中で特に強調されたのは「よりそう」というキーワード。
スタッフ一人ひとりのライフステージやキャリアパスによりそい、それぞれが成長し、満足できる環境を提供することが、THCの目指す方向性のひとつであると意見が一致しました。

一人ひとりが「よりそいあい」成長していく会社でありたい
プログラムを終え、大島さんより閉会の挨拶がありました。大島さんはキックオフミーティングを振り返り「今日ここで話されたことは、 少し上手くまとめすぎている部分もあるかもしれないけど」と本音を漏らしつつも「今日のように、意見を真摯に受け止めるということを今後もやっていきたい」と自らの考えを語り、できることできないことは現実的にはあるものの、アソシエイト一人ひとりの意見や想いを本気で受け止めていくことを宣言し、最後を締めました。
THCでは、アソシエイト一人ひとりが自身の仕事に誇りを持ち、幸せを感じられるような職場環境の実現を目指しています。各自の意見を基にした具体的な改善策の実施、職場内のコミュニケーション強化、そして医療への貢献を実感できる機会の提供などTHCはこれからも働くアソシエイトと共に「よりそいあい」成長していく会社でありたいと考えています。

【 編集後記 】
今回はキックオフミーティングの様子をレポートとしてまとめてみました。初めてともいえる取り組みでしたので、上手くお伝えできたか心配ではあります。今回のキックオフミーティングは、冒頭にも書きましたが、事前に行ったアソシエイトへのインタビュー調査の結果をしっかりと受け止めてから企画されたものとなっていました。記事に至らない点があったかとは思いますが、まずは経営ボードから「真剣によりそいあっていく」という明確な意思表示と覚悟があったということを感じていただければ嬉しいです。ウェルビーイングやグロースマインドといった言葉を大切にしつつ、一人ひとりの幸せを実現しながら「新たな時代を創出し、人材の成長を促す」会社を目指し、在り続けたいものです。
(※)THC=テルモヒューマンクリエイト株式会社
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