
テルモヒューマンクリエイトのオウンドメディア運営事務局です。テルモヒューマンクリエイト(THC)では、7月4日木曜日に2023年度表彰式を開催しました。
表彰式ではアソシエイト一人ひとりの努力と成果を称えられるとともに、会社全体の方向性を再確認する貴重な機会ともなりました。
社長表彰、役員表彰、試験センター長表彰と多岐にわたる分野でのアソシエイトの功績が紹介されましたが、特に印象的だったのは、各受賞プロジェクトが単なる業務改善にとどまらず、職場全体の雰囲気やコミュニケーションの質を高めることにも貢献している点です。今回は、受賞された方々へのインタビューも含め、その様子をお伝えします。
表彰式を通じて「褒める文化の醸成」や「知見の共有」を達成し、常に双方向で寄り添っていく会社であり、チームであり、仲間であり続けたい
―― 常にグロースマインドセットをON。成長への意欲と変化への対応力を称賛
2023年度表彰式は、社長表彰(安全・防災表彰、善行表彰、奨励賞)、役員表彰(業績功労表彰、奨励賞)、試験センター長表彰(業績功労表彰、安全・防災表彰、奨励賞)と、多岐にわたる分野でのアソシエイトの功績を称える場となりました。
表彰に先だち、試験センター長の上田さんから開会の挨拶があり、「次々と出てくるハードルを、一つ一つクリアして成果につなげてくださった」と、表彰の対象者だけでなく、全てのアソシエイトの取り組みに対して感謝の言葉が送られました。
社長の本庄さんからの動画メッセージでは、「審査を通じて、皆さんからもっと活躍したい、もっと成長したいという思いを感じることができた」と述べられ、それゆえに現状をよしとせず、良い環境作りで改善していく意欲やテルモグループ全体への貢献を高める姿勢が強く伝わってきたと、アソシエイトの成長意欲を高く評価しました。
また、諸制度やDXなどの外部環境の変化に対する迅速な対応能力にも触れ、「年々激しい変化がある制度やDXに、スピーディーに対応いただき、改善し、会社に貢献いただいている」と述べ、これを「常にグロースマインドセットをONにしている象徴」と高く評価しました。さらに本庄さんは、THCの「寄り添う」という考え方を会社の強みとして位置づけ、「社員の頑張りを認め、成長する機会を作っていきたい」と方向性を示し、最後を締めました。

15もの取り組みが表彰。2023年度受賞リスト
この後、受賞案件発表として、社長表彰と副社長表彰の合計7件について各代表者からの発表が行われ、取り組みについて全社に共有されました(試験センター長表彰に関しては、後日資料で共有されました)。なお、受賞リストは以下の通りです。
■ 社長表彰
● 安全・防災表彰
≫ 【優良賞】ベトナム人技能実習生のヒヤリハットや改善活動(製造請負)
受賞者:比護裕一
● 善行表彰
≫ 【優良賞】スマッピーチームの社外活動(甲府営業所/スマッピーチーム)
受賞者:秋山隆、手塚光夫、中田めぐみ、澤邊秋雄、新野恒二、芦沢知美、根津真也、小早川法幸、樋口雅之、石塚はじめ、富永勝智
● 奨励賞
≫ 【優秀賞】インボイス制度・電子帳簿保存法対応(経営管理/経理チーム)
受賞者:赤堀成昭、鈴木由利、島田直子
■ 役員表彰(副社長賞)
● 業績功労表彰
≫ 安定品質への貢献(製造請負)
受賞者:LE THI NHO
≫ 働きがいを実感できる職場づくり(愛鷹ラボ)
受賞者:和田真里恵、遠藤由佳
≫ サンプル運搬回収業務の改善(富士宮ラボ)
受賞者:小長谷絢子、佐野秀光、古川綾美、浦田実和、中井勇斗、鈴木園乃美
● 奨励賞
≫ 試験室内の微生物汚染モニタリング(愛鷹ラボ)
受賞者:高田果奈、望月晴香、藤澤真梨子、高橋周平、佐野あくり、朝原大輝
■ 試験センター長表彰
● 業績功労表彰
≫ 部材受入試験における管理業務のDX化(愛鷹ラボ)
受賞者:大根田真弓、去来川弘之
● 安全・防災表彰
≫ 衛生部会・環境部会 ラボ安全・衛生推進活動(愛鷹ラボ)
受賞者:高田果奈、望月晴香、荒舘康子、深澤知子、藤澤真梨子、和田真里恵
● 奨励賞
≫ 製品付着菌試験のLES化による業務改善(愛鷹ラボ)
受賞者:高田果奈、望月晴香、藤澤真梨子、佐野貴美、望月敏子、高橋周平、佐野あくり、朝原大輝
≫ 衛生巡視による職場環境の改善(富士宮ラボ)
受賞者:吉田光子、佐野恵、古川綾美、石川ルミ子
≫ 時間割での業務工数見える化による業務改善(愛鷹ラボ)
受賞者:高田果奈、望月晴香
≫ エンドトキシン試験全自動測定機導入・立上げ(愛鷹ラボ)
受賞者:山下磨衣、荒舘康子、小鈴木良子、勝亦真紀、山田知香、岩田美有、中野美樹、村松弘美
≫ 備品・消耗品の廃棄ルール設定(KEラボ)
受賞者:大森奈美、常盤千鶴、赤池房枝、蒔田宗純、佐野純子、隅野紗希
≫ 2S活動における、安全・品質・効率改善(KEラボ)
受賞者:中村元子、植竹美奈、数野政子、増澤昭子、小澤明子
3つの受賞内容を深掘り。代表者の想いも紹介
役員表彰(副社長賞)を受賞したふたつの取り組みと、試験センター長表彰を受賞したひとつの取り組みについて、代表者からお話しをうかがいました。
■働きがいを実感できる職場作り
この取り組みでは、上司との信頼関係構築のための1on1ミーティング、ラボニュースの月1回発行、役職に関係なく全員が参加するコミュニケーションミーティング、安全遵守の良い取り組みを投票で選び紹介する活動などが行われました。これらの活動を通じて、職場内のコミュニケーションが活性化し、働きやすい環境が醸成されました。特に、コミュニケーションミーティングは、グループやチームを超えたディスカッションの場となり、相互理解を深める機会となりました。
お話をうかがった望月茜さんは、「これらの取り組みにより、エンゲージメントスコアが向上し、新年会や納涼会への参加者も増加しました。働く時間を楽しく過ごせる空間作りを目指した結果、職場全体の雰囲気が明るくなりました」と語っています。
今後は、メンバーが自身の考えを積極的に発言できる場作りを目指すとともに、各試験グループからメンバーを選抜してプロジェクトを実施することを検討しており、さらなる職場環境の改善を目指しているとのことです。「楽しく過ごせる環境づくりの輪を、少しずつ広げていきたい」と意気込みも語ってくれました。

■2S活動における、安全・品質・効率改善
この取り組みでは、重量物の移動排除、余剰在庫の撤去、試験器具の定位置化・定量化、備品の保管方法改善などが行われました。これらの活動を通じて、作業環境の安全性向上、試験精度の向上、作業効率の改善が実現されました。特に、保管場所のグループ分けや識別色での表示は、物の迷子をなくし、必要なものをすぐに見つけられるようにする工夫として効果的でした。
お話をうかがった植竹美奈さんは、「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)活動の研修を受け、その知識をチームで共有したことで、活動の意義や効果をみんなで理解することができました。在庫管理など難易度の高い課題にも積極的に取り組めたのは、チームの協力があってこそ」と語ってくれました。
植竹さんは活動を盛り上げるために、成果を具体的に示したり、家庭でも活用できる例を挙げたりするなどの工夫を凝らしたとのことで、「主婦の方が多いチームなので、家事に繋げる話をすると和気あいあいと活動できました」と振り返ります。今後は特に安全面に力を入れていく方針とのことでした。植竹さんは「職場の安全確保は最優先事項。メンバーを守ることが大切」と強調し、2Sから5Sへの発展を目指していくと笑顔で語ってくれました。

■サンプル運搬回収業務の改善
この取り組みでは、サンプル運搬・回収業務の安全性向上、品質確保、効率化を目指し、三つの主要な改善が行われました。一つ目は、リスクアセスメントを通じた安全性の向上、二つ目は新規入職者向けのマニュアル作成、三つ目は不整合の削減に向けた調査とフィードバックです。
プロジェクトリーダーの小長谷さんは、「安全に配慮したシンプルで後戻りのないサンプル回収から搬送業務をデザインする」というコンセプトを掲げ、一貫した方向性を保ったとのことです。「スタッフ一人一人の声を大切にし、現場の実態に即した改善を心がけました」と小長谷さんは語ります。マニュアル作成においては、アイトラッキング技術を活用した動画制作に取り組み、「新規入職者にわかりやすいよう、言葉の選び方や撮影方法にも気を配りました。何度も撮り直しをして、最適な内容になるよう努めました」とチームメンバーは振り返っていました。
また、不整合削減のためのデータ収集では、「スマートフォンアプリやストップウォッチを使用し、紙の記録と併用して長期間にわたる調査を行いました」とチームメンバーは説明してくれました。この活動を通じて、業務の安全性と効率性が向上し、チーム全体の協働意識も高まったとのことです。今後の目標について、チームは「作成したマニュアルの継続的な更新と改善を行っていきます。現場の変化に柔軟に対応し、常に最適な業務プロセスを追求していきたい」と意気込みを語りました。

明確な目標に向かって互いに寄り添うことで、より大きな成果を生み出せる
表彰式の最後は、副社長の大島さんが閉会の挨拶を述べました。その中で、今回の表彰式の意義と今後の展望について触れ、「褒める文化を醸成していきたい」との想いを打ち明けました。また、他部署の取り組みを共有することの意義にも触れ、「今日の発表を通じて、『自分たちの部署でもこうしてみよう』という新しい発想が生まれる。そこから会社全体が変わっていくのです」と、知見の共有がもたらす相乗効果への期待を示しました。
さらに大島さんは、本庄さんが表彰式冒頭で言及した「寄り添う」というワードをさらに掘り下げ、「寄り添いは双方向のものです。明確な目標に向かって互いに寄り添うことで、より大きな成果を生み出せるのです」と説明。この「寄り添い」の文化が、THCをより居心地の良い、多くの人が働きたいと思う職場にすると力強く語り、最後を締めました。
スタッフ一人ひとりのライフステージやキャリアパスに寄り添い、それぞれが成長し、満足できる環境を提供することが、THCの目指す方向性のひとつであると意見が一致しました。

【 編集後記 】
今回は2023年度表彰式の様子をレポートとしてまとめてみました。全体を振り返ってみると、THCの「寄り添い」と「成長」というコアにある価値観を強く感じ取ることができる表彰式だったと思います。各取り組みの紹介からは、アソシエイトの方々の創意工夫と熱意が伝わり、THCのビジョンである「柔軟かつユニークなワークソリューションの提供」を具現化しようとする姿勢が光っていました。
特に印象的だったのは、これらの取り組みが業務改善だけでなく、職場全体の雰囲気やコミュニケーションの質を高めている点です。また、「褒める文化の醸成」や「知見の共有」の重要性も強調されており、THCの今後の成長への道筋が示されたように感じました。 このレポートを通じて、THCの企業文化と未来への展望を少しでもお伝えできていれば幸いです。今後もTHCの「寄り添い」と「成長」の物語を追い続けていきたいと思います。

(※)THC=テルモヒューマンクリエイト株式会社
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