テルモヒューマンクリエイトのオウンドメディア運営事務局です。今回は愛鷹工場(静岡県富士宮市)の生産2課に勤める鈴木愛さんをインタビューしました。
前職では居酒屋の店長を4年も務めていただけあって、とにかく明るく元気な鈴木さん。まったくの未経験で飛び込んでから3年が経ち、今ではリーダーを目指すほどに成長しました。そんな鈴木さんを支える職場の上司、先輩、仲間のことなど詳しくお話をうかがってきました。
新人研修をはじめとする教育環境が整っている点が最大の魅力。
生産だけでなく環境の整備とか、女性目線でアプローチして業務を改善したい。
―― 前職では居酒屋で店長としてお店を切り盛りしていたそうですね
大学生の頃からアルバイトで働いていました。卒業を機に「 社員にならないか 」と誘っていただき、そのまま就職して店長になりました。忙しい仕事でしたが、お客様の笑顔だったり、お言葉だったり、仕事を円滑にまわしたりするのがやりがいでした。
―― やりがいを感じつつも転職を決意した理由と、テルモヒューマンクリエイト(THC)に入社した理由を教えてください
仕事はとても楽しく好きだったのですが、拘束時間が長くて自分の時間を持てませんでした。
また、体力的に辛い事が多く、転職を考え退職しました。THCのことは知りませんでしたが、退職したことをどこで知ったのか、テルモの愛鷹工場で働いている知人からお声がけいただき、お話をうかがっているうちに興味を持ち応募しました。
―― どのようなところに興味を持ちましたか
就業条件の良さにも惹かれましたが、新人研修をはじめとする教育環境が整っている点が最大の魅力でした。実際に入社後の研修では、自分が担当する製品を見せてくださり、手術時における使用方法であったりメリットであったりとか細かく教えていただきました。
また、製造工程も最初から最後まで見せていただき、自分が担当する業務が製造工程の中でどのような役割を担っているのか、どれほど重要な工程なのかを理解することができました。単に物を渡されて教育されるのではなく、製品の全体像から、患者さんの身体に及ぼすメリットやデメリットまでも教わることができ、自分の仕事に対する社会的意義や責任などを実感でき、モチベーションが上がりました。
―― どんな製品を担当されているんですか
カテーテルといって、血管や消化管などの中を通す管を扱っています。とても精密な製品で、私は製品検査を担当しています。入社時は1種類の検査だけでしたが、この3年間で関連する検査を3つ4つ担当するようになりました。使用する材料の受け入れや在庫管理なども担当しています。
「 メインの検査だけでなく、その前後の検査や付随する業務も覚えて、より製品に詳しくなって欲しい 」というのが職場の方針なので、先輩に教わりながら、できることを徐々に広げていくイメージです。ちなみに先輩は1人に1人、マンツーマンでついてくれます。
―― 鈴木さんも先輩として指導側に回ることがあるのですか
あります。私の担当している検査ができる人が少ないので、今のうちに教えて人材を増やそうと動いているところです。この職場の好きなところなのですが「 声を出せば応えてくれる 」んです。
性別も年齢も関係なく、もちろん正社員も派遣社員も区別なく。「 やりたいです 」と声を上げればやらせてもらえるし、「 教えてください 」と言えば教えてもらえるんです。
―― 自主的に動ける職場ということですか
はい。人の命に関わる製品を作っているので業務中は皆真剣ですが、休憩となると20代前半のスタッフと職場リーダーさんたちが冗談言い合って笑っているようなメリハリある職場なので、自分の意見は言いやすいと思っています。
―― では、他に「 やりたいです 」と声を上げていることはありますか
あります。私はリーダーを目指しています。
―― なぜリーダーを目指すのですか
性格ですかね。目についたことや指示をついつい言ってしまうのです。リーダーって、皆に嫌われるとか、部下の視線が怖いとかあるんですけど、そういうところは覚悟して前職も仕事に取り組んでいましたし、なによりも今は大好きなこの職場で、女性目線を活かしたいという想いが強いです。今の職場は女性が少ないので、生産だけでなく環境の整備とか、そういうところにも女性目線でアプローチして業務を改善したいと思っているのです。
―― 職場は応援してくれていますか
リーダーになるためには、自分の検査スキルを上げ、後輩を指導できるようになることはもちろん、業務全体の改善案を提案できる能力が必要になります。声を上げればチャンスをもらえる職場です。私が抱く改善案のアイデアを、いかに効果的に職長にプレゼンテーションできるか。私が作った資料をリーダーがチェックしてくれて、アドバイスしてもらっています。苦手なパソコンも、リーダーになるために覚えないといけないので頑張っています。
【 編集後記 】
店長という、常に店や従業員に責任を持つ立場から物事を見ていた鈴木さん。転職し、一番下の立場になりましたが、チームの一員として協調することの重要性を改めて確認できたと言います。さらに声を上げるとアドバイスをくれ、自分を支えてくれる上司や先輩――。新しいリーダー像が見えたようです。鈴木さんは言っていました「 ずっとこの職場で働きたい 」と。鈴木さんは今、大好きな職場に貢献したいとリーダーを目指しています。前職の店長経験も役に立つでしょうし、これまでの3年間の経験、見てきた上司・先輩も良いお手本になることでしょう。「 未経験だから 」ではなく「 未経験だからこそ 」思い切って挑戦している鈴木さんです。これまでのキャリアを生かして良いリーダーになると信じています。
テルモヒューマンクリエイト株式会社 愛鷹工場生産2課バルーン担当
バルーンカテーテルの傷・汚れの検査を担当。積極的に自ら意見を発信するなど、向上心が高く、今後の活躍に期待ができる若手社員の一人。