テルモヒューマンクリエイトのオウンドメディア運営事務局です。今回は富士宮工場の医薬生産1課インフレ(静岡県富士宮市)の菅原さんにインタビューしました。入社して半年の菅原さん。ご自身にとっては初めての転職で、しかも未経験でのチャレンジとなりました。当初は「多くの不安を抱えていた」といいますが、いまでは順調に仕事をこなしているそうです。菅原さんにはこの半年を振り返っていただき、未経験者が受ける教育や指導を担当する先輩達の様子などについてお話しをうかがいました。
自己成長とワークライフバランスの両立。ロードマップを手に、伴走してくれる先輩と1歩1歩進んでいく。
―― 菅原さんは前職でも工場勤務だったとうかがっています。転職のきっかけを教えてください
高校を卒業後、富士市の製紙工場で5年間働いていました。今回は初めての転職です。転職のきっかけは、ワークライフバランスを重視しようと思ったからです。前の工場は、休みが少なく、かつ土日休みではない不規則な勤務形態でした。何日か勤務したら1日休みを取るというシフトです。これでは休みを家族や友人の予定に合わせることができず、年を重ねるごとにワークライフバランスを意識するようになっていました。
そんな中、テルモの求人情報でワークライフバランスを重視していることを知り、応募に至りました。実際に入社してみると、休日の面では土日の休みだけでなく、結婚したときにもらえる結婚休暇や、男性でも取得できる育児休暇などもあり、また他の福利厚生も充実しているので生活の質が上がり希望が叶いました。家族や友人と過ごす時間も増えましたので満足しています。
―― 未経験での転職だったとうかがっています。何か不安に思われたことはありましたか
職種を変えて未経験での転職でしたので、やはり全てが不安でした。しかし、募集要項に「未経験でも大丈夫」と書いてありましたし、何よりもグループの企業理念に「医療を通じて社会に貢献する」と書かれていましたので、それはいいなと。これから先の人生、私も社会に貢献してみたいとの想いがあったので応募を決めました。
仕事が全くわからない状態ではありましたが、入社後は皆さんが親切に教えてくださったので不安は払拭されました。また、工場での仕事は、どこの工場でも危険が付きものだと思いますが、テルモの場合は危険や安全に対する意識が特に高いようで、これらの意識を高めることを真っ先に教えてもらえました。こういう姿勢もまた、入社時の不安を払拭することにつながったと思います。
―― 不安が払拭されてよかったです。仕事はどのように教わっていますか
仕事は常にマンツーマンで教えてもらっています。わからないことや疑問があったら先輩にすぐに聞けますし、もし先輩で解決できないことであれば、その上の方に解決してもらえる体制となっています。半年経って一応独り立ちはできましたが、それでも機械のトラブルなどわからないことも多いので、リーダーに教えてもらいながら仕事する時もあります。私のグループは、十数人を3グループに分けていて、それぞれにリーダーがいます。よって、随分と質問しやすい環境になっています。
また、入社した時に、「いつまでに何を覚えてくださいね」といったことが記載されたロードマップが渡されるのですが、それを定期面談で上司と見ながら進捗の確認をすることができます。
しっかりとスケジュールが組まれていて、これから何を目指していけばいいのか、具体的でわかりやすいですし、それを見ながら今後のキャリアについて、上司からアドバイスをもらえることもできます。
―― 入社されて半年が経ったとのことですが、仕事は順調ですか
今は輸液剤の容器を作る工程に配属されています。
最終工程の設備の中は高温なので、気をつけないと火傷してしまいます。もちろん熱に強い手袋をして作業しますが、手袋をしていては細かい作業ができないこともあります。そんな時は火傷を防ぐために、設備内から部品や容器を外に取り出して作業しますが、そういった安全に作業するポイントもしっかりと指導してもらいながら、仕事を進めています。
進捗度合いでいうと、この半年で最終工程作業を覚えることができました。前工程は覚えていないことがあるので、今後のスケジュールでは合処理を重点的に覚えることになっています。通常業務はこのように順調ですが、一方で、設備トラブルが起こった際の対応についてはまだまだです。設備トラブルは1人では解決できないことだらけなので、可能な限り1人で対応できるようになりたいと思っています。
―― 教わりながら順調に成長されていますね。教えてくれる先輩達はどんな方でしょうか
皆さん年齢はバラバラですが、とても頼りになる方々ばかりです。私の後直にいる先輩も大変優秀なので頼ってばかりです。後直というのは、同じ業務を三交替で行っていますので、私の班の後に業務を引き継ぐ班という意味です。当然、私達が設備トラブルで解決できなかったことも引き継ぐことになりますが、いつも解決してくれます。しかも、時間があるときは、その班の先輩にわからなかったことを聞くことができるので大変助かっています。 他にも、たとえば私が入社した時に教えてくれた先輩は、教え方が凄く上手い方でした。何を聞いても全てしっかり教えてくれたので、わからないことは恐らく無かったのではないでしょうか。設備の名前や部品の名前もよく知っていて、とても知識が豊富な方でした。私が独り立ちした際に他の部署に異動されたので、年齢をうかがっていませんでしたが、多分60歳くらいだと思います。知識が豊富なだけでなく、仕事も早くて、経験の凄さを感じるとともに、憧れてしまいました。
―― ベテランの先輩に憧れましたか。よいロールモデルになるといいですね。最後に、今後の目標について教えてください
先輩達の様な存在になりたいと思っています。先輩達を見ていて思ったことは、皆さん色々な人達と助け合っているんです。仕事が遅れている人を見つけたら、その人の所に行って助けています。私にとっての仕事ができる人は、仕事が早くて正確で、しかも色々な人と助け合える、というイメージです。仕事ができる人には憧れます。また、助け合って仕事ができれば、安全な製品を納期に遅れることもなく医療現場に届けることができます。医師や患者さんの役に立つことにつながるので、「医療を通じて社会貢献する」ことになります。
私が先輩達に近づくためには、まずは仕事の正確性を強化していきたいと思っています。また、設備トラブルには1人で対応できないので、トラブル対応も早く覚えていきたいです。設備の種類はたくさんありますし、故障する箇所も様々です。数多く経験する必要があるので、時間はかかりますが、どの様な故障でも工場の誰かが必ず解決方法を知っているので、教えてもらい、覚えるだけでいいという安心感はあります。
このようにいつも教えてもらう身なので、この先は、自分が知識を蓄えるだけはな
く、先輩達の様にしっかりと教えられる人になりたいとも思っています。先輩達は細かく丁寧に教えてくれるので、そのような教え方ができるようになれればと思っています。
あとは、やはり親会社であるテルモ株式会社の正社員を目指したいと思います。なれるかどうかはわかりませんが、ロードマップに沿って一個一個クリアしていければ、確実に進んで行くのではないかと思っています。この仕事は、自分の目標をしっかり立てて真面目に取り組める人が向いていると思っていますので、私もその様に頑張っていきたいと思います。
【 編集後記 】
「自分が知識を蓄えるだけはなく、先輩達の様にしっかりと教えられる人になりたい」との菅原さんの言葉を聞いて、先日取材した社長の本庄さんがおっしゃっていた「恩送り」を思い出しました。入社20年以上の本庄さんと、入社半年の菅原さんが同じことをおっしゃっているので、その間にあたる諸先輩方もきっと同じ想いで新しく入ってこられたアソシエイトに接しているのでしょう。先日、「初めて設備トラブルを1人で直せた」と、菅原さんは喜んでいました。その時の達成感は大きかったといいます。この調子で、1歩1歩成長して、多くの知識を後輩に教えられる存在になって欲しいと、心から思いました。
(※)THC=テルモヒューマンクリエイト株式会社
テルモヒューマンクリエイト株式会社 富士宮工場医薬生産部 医薬生産1課 インフレ担当
高校卒業後、富士宮の製紙工場に入社。5年勤めた後にワークライフバランスの実現を希望し未経験でTHC※に転職。工場では、経験豊富な上司や先輩に囲まれ順調にスキルを身につけている。教わった分、自分も丁寧に教えられる存在になりたいと、入社半年ながらも熱い気持ちで日々の業務に真剣取り組む。